KDDI 国産生成AI開発企業を子会社化し企業向けなど事業参入へ

KDDIは、国産の生成AIを開発する東京大学発のスタートアップ企業「イライザ」の株式を取得し、子会社化すると発表しました。国内最大規模の国産生成AIの完成を先週発表した企業で、子会社化を通じて企業や自治体向けの事業に新たに参入します。

発表によりますとKDDIは、東京大学発のスタートアップ企業「イライザ」の株式を53.4%取得し、4月1日をめどに子会社化します。

買収額は数十億円規模だとしています。

イライザは、アメリカのメタが公開した大規模言語モデル「Llama2」をベースに、経済産業省が所管する産業技術総合研究所の支援を受けて生成AIを開発し、先週、国内最大規模の国産の生成AIを完成させたと発表していました。

KDDIは、自社の通信ネットワークなどと組み合わせ、企業や自治体向けの事業に新たに参入することになります。

KDDIの高橋誠社長は会見で「イライザは国内最高水準の技術と実装力で業界をけん引する存在だ。生成AI領域のビジネス拡大に努めていきたい」と述べました。

国産の生成AIをめぐっては、
▽NTTが、3月から企業向けのサービスを始めるほか
▽ソフトバンクも、大規模な生成AIを2024年度に完成させる方針で、
大手通信各社の間で、事業への参入の動きが活発になっています。