戦闘休止など交渉再開見通し 人質の家族ら早期合意を求めデモ

イスラエルとイスラム組織ハマスの間の戦闘休止などに向けた交渉が早ければ17日にも再開される見通しとなる中、イスラエルではハマスに捕らわれた人質の家族らが抗議デモを行い、ネタニヤフ政権に対して早期の交渉合意を求めました。

イスラエルとハマスの間の戦闘休止や人質解放に向けた交渉は双方の溝が埋まらず中断していましたが、複数の欧米メディアは早ければ17日にもイスラエルの情報機関モサドのトップなどが出席して中東のカタールで再開される見通しだと伝えています。

ロイター通信によりますと、ハマスがこれまでに示している案は、ハマス側が人質のうち女性や高齢者などを解放するのと引き換えに、イスラエル側が収監している700人から1000人のパレスチナ人を釈放し、そのうえで双方が停戦の日程などで合意し、さらなる人質の解放を進めるなどとする内容だということです。

こうした中、イスラエル最大の商業都市テルアビブでは16日ハマスに捕らわれた人質の家族らが、ネタニヤフ政権に対する抗議デモを開き、早期の交渉合意を求めました。

デモでは一部の参加者が車道に入って人質の解放を訴えるプラカードを掲げるなど一時、騒然としました。

人質の家族の男性は「すべての人質が解放されることを願っている。イスラエル政府がハマスの提案に同意することを望んでいる」と話していました。