サッカーJ1第4節 FC町田が札幌に勝ち3連勝 勝ち点10で首位

サッカーJ1は第4節の7試合が行われ、今シーズン初めてJ1に昇格したFC町田ゼルビアが北海道コンサドーレ札幌に勝ち、3連勝で勝ち点を10として首位に立ちました。

▽ゼルビアは後半に藤尾翔太選手の得点などで2点を奪い、コンサドーレの反撃を1点に抑えて2対1で勝ちました。

J1初挑戦のゼルビアは第1節で引き分けたあと3連勝で勝ち点を10に伸ばし、首位に立ちました。

コンサドーレは3連敗でまだ勝ちがありません。

▽2連覇を目指すヴィッセル神戸と昨シーズン3位のサンフレッチェ広島は0対0で引き分けました。

勝ち点はサンフレッチェが8で、ヴィッセルは7です。

▽セレッソ大阪はサガン鳥栖に2対0で勝って2連勝とし勝ち点を8に伸ばしました。

開幕から負けなしです。

▽FC東京はアビスパ福岡に3対1で勝って今シーズン初勝利を挙げました。

日本代表に復帰した37歳の長友佑都選手が先制ゴールを決め、勝利に貢献しました。

アビスパは初黒星です。

▽名古屋グランパスは永井謙佑選手などの得点で柏レイソルに2対0で勝ち、今シーズン初勝利を挙げて開幕からの連敗を3で止めました。

レイソルは初黒星です。

▽ガンバ大阪対ジュビロ磐田は、ガンバが2対1で競り勝ちました。

▽東京ヴェルディ対アルビレックス新潟は、2対2で引き分けました。

FC東京 今季初勝利 長友が先制点

アビスパ福岡に勝って今シーズン初勝利をあげたFC東京。

先制点を奪ったのは今月14日に、おととしのワールドカップカタール大会以来の日本代表復帰が決まった37歳の長友佑都選手でした。

長友選手は、右サイドバックで先発し、前半28分に左サイドからのクロスボールをペナルティーエリア中央で受け、正確なトラップから右足のシュートで豪快にゴールを決めました。

ベテランのゴールで勢いづいたチームは若手も活躍し、ともに23歳以下の日本代表に選ばれた荒木遼太郎選手とバングーナガンデ佳史扶選手が追加点となるゴールを決めました。

長友選手は試合後「3試合勝てずに悔しい思いをしていた。勝利というのは格別で自信を持って日本代表に臨んでいける」と話していました。

長く海外でプレーしていた長友選手にとって、Jリーグでのゴールは2010年以来、14年ぶりだということで「コンディションもよくどんどんゴール前にも入って行けていた。トラップとシュートがタイミングよくできた」と誇らしげに振り返っていました。

名古屋グランパス 長谷川監督「気持ち出して戦ってくれた」

今シーズン初勝利を挙げた名古屋グランパスの長谷川健太監督は「気持ちを出して戦ってくれたおかげ」と選手たちをたたえました。

グランパスは開幕から3試合、J1の20チームで唯一、勝ち点どころか、得点も挙げられておらず苦しいスタートを切っていました。

16日は好調レイソルとアウェーでの試合でしたが、大勢のサポーターが集まり、長谷川健太監督は「何としても得点と勝利を」と選手たちをピッチに送り出しました。

その期待に応えたのが今月35歳になったベテランの永井謙佑選手でした。

前半18分にフリーキックから味方が競り勝ってゴール前につないだボールを右足で流し込み、チームの今シーズン初得点となる先制ゴールを決めました。

永井選手はゴールについて「フォワードとして責任を感じていた。得点を取れてほっとした」と振り返ったうえで「点が入るとチームにリズムが生まれるし、自信も戻る」と話しました。

その後、グランパスはレイソルに攻め込まれる時間帯が続きましたが、全員で耐え、後半17分には、新戦力のハ・チャンレ選手が右足のシュートをゴール左隅に決めて追加点を奪い、勝利をたぐり寄せました。

2得点はいずれも一瞬のチャンスをしっかりいかしたもので「何としても得点を」という長谷川監督のことばどおり、最後まで集中を欠かさない姿勢が待望の今シーズン初勝利につながりました。

長谷川監督は「ここまで長かった。選手たちが気持ちを出して戦ってくれたおかげ」と選手をたたえるとともに「危ない場面もあったが、たくさんの声援のおかげでゴールラインを割らせなかった」とサポーターにも感謝の気持ちを示しました。