ロシア西部 越境攻撃で死傷者 ウクライナ北部 住民が集団退避

ロシア西部では、ウクライナ側からとみられる越境攻撃が続いていて、ロシア側は死傷者が出ていると伝えています。国境を接するウクライナ北部でも住民が集団で退避を始めたということで、国境地帯では戦闘が激しくなっているとみられます。

ウクライナと国境を接するロシア西部のベルゴロド州などでは、ウクライナ側からとみられる越境攻撃が続いていて、ベルゴロド州の知事は16日、ミサイル攻撃で2人が死亡、3人がけがをしたと明らかにしました。

この地域に対しては、プーチン政権に反対し、ウクライナ側に立って戦うロシア人の義勇兵の組織が越境攻撃を始めたと表明していて、プーチン大統領は、前日の15日、ロシア大統領選挙に対する「ウクライナからの妨害行為だ」として、報復を示唆しました。

一方、ベルゴロド州などと国境を接するウクライナ北部のスムイ州の当局は、15日、ロシア側からの攻撃で少なくとも3人が死亡、13人がけがをしたと発表し、「緊迫した状況にある」としています。

攻撃を受けた地域の住民は、この3日間で180人以上が退避し、州内全体ではこれまでに22の集落から、4500人以上が退避を余儀なくされたとしていて、両国の国境地帯では戦闘が激しくなっているものとみられます。