NYダウ平均株価2日連続値下がり 円相場は149円台前半

15日のニューヨークの金融市場ではアメリカの金融政策を決める会合が来週、開かれるのを前に、根強いインフレで利下げの時期が遅れるとの見方が広がり、ダウ平均株価は2日連続の値下がりとなったほか円相場は1ドル=149円台前半まで円安が進みました。

15日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は前日に比べて190ドル89セント安い、3万8714ドル77セントでした。

ダウ平均株価の値下がりは2日連続です。

FRB=連邦準備制度理事会が来週、金融政策を決める会合を開くのを前に、今週、発表されたアメリカの物価に関する指標が相次いで市場の予想を上回ったことから、根強いインフレで利下げの時期が遅れるとの見方が広がり、売り注文が増えました。

ハイテク関連銘柄の多いナスダックの株価指数も0.9%の下落でした。

ニューヨーク外国為替市場では、アメリカの長期金利が上昇したことから、日米の金利差が意識されて円売りドル買いが進み、円相場はおよそ1週間ぶりに1ドル=149円台前半まで値下がりしました。

市場関係者は「来週は日銀の金融政策を決める会合もあり、マイナス金利政策を解除するかどうかなどに関心が集まっている」と話しています。