竹ノ塚駅踏切事故19年 現場近くで遺族など献花 東京 足立

東京 足立区の東武鉄道の竹ノ塚駅近くにあった手動式の踏切で、2人が電車にはねられて死亡した事故から19年となった15日、現場近くで遺族などが花を供え、祈りをささげました。

2005年3月15日、足立区の東武伊勢崎線の竹ノ塚駅近くにあった手動式の踏切で保安係が誤って遮断機を上げ、2人が電車にはねられて死亡、2人が大けがをしました。

事故から19年となった15日、現場近くに遺族や東武鉄道の社員などが訪れ、黙とうのあと献花台に花を供え、祈りをささげました。

現場はラッシュ時には1時間に3分しか開かない「開かずの踏切」でしたが、その後、高架化が進められ、2年前に踏切はなくなりました。

75歳の母親を亡くした加山圭子さんは「今も母が生きていたらどんな話をしていたのだろうと考えることがあります。踏切はなくなりましたが、踏切事故は全国で起きているので、風化させないようにしていきたい」と話していました。

事故後、踏切があった場所の近くに設けられた献花台は、今月末に高架工事が終わるのに合わせて撤去されることになっていて、東武鉄道は代わりに事故の経緯や安全への誓いを記した銘板を設置することにしています。