SNSきっかけで小学生が犯罪被害に 去年139人で過去最多

子どものスマートフォンの利用が広がる中、SNSがきっかけで犯罪被害に遭った小学生の数が去年は139人と、これまでで最も多くなったことが警察庁のまとめでわかりました。プロフィール紹介や、友達募集などの投稿から、意図しない形で性被害に巻き込まれるケースも目立っているということです。

警察庁によりますと、去年1年間にSNSの利用がきっかけで犯罪被害に遭った18歳未満の子どもは1665人でした。

内訳は
▽高校生が713人
▽中学生が748人
▽小学生が139人で、
中でも小学生の数は統計を取り始めて以降、これまでで最も多くなり、10年前の2014年と比べて、3倍以上に増えています。

スマートフォンの利用が子どもにも広がっていることが、増加の背景にあると考えられるということです。

そそのかされてわいせつな行為をされたり、写真や動画を送らされたりする性被害が多くを占めていますが、子どもが、自分のプロフィールや、趣味、友達募集など、全く意図しない投稿から、被害に遭ってしまうケースも目立っているということです。

警察庁は犯罪のリスクについて、注意を呼びかけるとともに、SNSの事業者に情報提供し、利用者の年齢確認を厳格にすることなど、取り組みを促すことにしています。