「トケマッチ」腕時計の無断売却 額は少なくとも1億5000万円

高級腕時計のシェアリングサービス「トケマッチ」の運営会社に預けられていた腕時計が無断で売却された事件で、会社の解散が発表されたことし1月に集中して売却され、その額は少なくとも1億5000万円に上ることが捜査関係者への取材でわかりました。元代表らは解散発表の当日に出国していて、警視庁は、その前に現金化を図ったとみて調べています。

高級腕時計の持ち主と、借りて使いたい人のシェアリングサービスをうたう「トケマッチ」をめぐっては、運営会社がことし1月末に突然、解散を発表し、多数の腕時計が返却されないままになっています。

警視庁は▽会社の元代表、福原敬済容疑者(42)と▽元社員の永田大輔容疑者(38)が、客から預かった「ロレックス」を古物商に売却していたとして業務上横領の疑いで逮捕状を取っています。

これまでの調べで、会社は去年11月ごろから腕時計の預かりを進めるキャンペーンを始めた一方で、11月以降、貸し出しをした形跡がないことがわかっています。

その後の調べで、会社が預かっていた腕時計は、ことし1月に集中して売却され、売却額は1か月で少なくとも1億5000万円に上ることが捜査関係者への取材でわかりました。

福原元代表らは、解散発表当日の1月31日にドバイに向けて同じ便で出国したとみられ、警視庁はその前に現金化を図ったとみて調べるとともに、国際手配に向けた手続きを進めています。