自民 下村元政務調査会長 衆院政倫審に審査申し出

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、安倍派の事務総長経験者の1人である下村元政務調査会長は、説明責任を果たしたいとして、衆議院政治倫理審査会に対し、審査を申し出ました。

今回の問題で、衆議院政治倫理審査会では、先に岸田総理大臣と、安倍派と二階派の事務総長だった5人が出席してそれぞれ弁明と質疑が行われました。

こうした中、同じく事務総長経験者の下村元政務調査会長は、12日夕方、自身も説明責任を果たしたいとして、審査会の田中会長に文書で審査を申し出ました。

これを受けて、与野党は審査会の日程などを協議することにしています。

下村氏は安倍派で行われていた所属議員へのパーティー収入のキックバックの取り扱いを協議した幹部の1人とされ、審査会への出席を求めている野党側に対しては「出席する意思はあり党と相談する」などと回答していました。

下村氏は記者団に対し「『なぜ下村だけ出ないのか』という話もあったが、逃げ隠れしているわけではない。できるだけ早く審査会を開いてもらい、うそ偽りなく丁寧に説明したい。公開するかどうかは今までのやり方を踏襲してもらえばいい」と述べました。