はま寿司の親会社 損害賠償求める裁判 かっぱ寿司側は争う姿勢

回転ずしチェーン「かっぱ寿司」の運営会社が、ライバルの「はま寿司」の営業機密にあたるデータを不正に使用したなどとされる事件をめぐり、「はま寿司」の親会社が5億円の損害賠償などを求めた裁判が始まり、「かっぱ寿司」側は争う姿勢を示しました。

「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトは、ライバルチェーン「はま寿司」の親会社から持ち出された仕入れに関するデータを不正に使用したなどとして不正競争防止法違反の罪に問われ、先月、1審の東京地方裁判所で罰金3000万円の有罪判決を言い渡され控訴しています。

この事件をめぐって、はま寿司の親会社の「ゼンショーホールディングス」は、損害金は63億円以上だとして、カッパ・クリエイトや、データを持ち出した前社長などに5億円の損害賠償や、持ち出した営業秘密の廃棄などを求める訴えを起こしました。

12日から東京地方裁判所で裁判が始まり、カッパ・クリエイトなど被告側はいずれも訴えを退けるように求め、全面的に争う姿勢を見せました。