北海道 羊蹄山で雪崩 男女2人が死亡 スキーをしていた外国人か

11日午前、北海道の羊蹄山で雪崩が発生し、スキーをしていた外国人とみられる3人が巻き込まれました。このうち男女2人の死亡が確認されたということで、警察が事故の詳しい状況を調べています。

11日午前10時ごろ、羊蹄山の北側にあたる倶知安町側の斜面で雪崩が発生し、「巻き込まれた人がいる」などと消防に通報がありました。

警察によりますと、6人のグループがバックカントリーをスキーで滑っていたところ、外国人とみられる3人が雪崩に巻き込まれました。

このうち男女2人が意識のない状態で救助され病院に搬送されましたが、いずれも死亡が確認されたということです。

別の1人は、けがをしているものの意識はあるということです。

札幌管区気象台によりますと、現場に近い倶知安町の午前10時の気温は3.7度で、平年の同じ時間帯と比べて4度ほど高かったということです。

警察は身元の確認を進めるとともに事故の詳しい状況を調べています。

羊蹄山周辺の積雪状況は

気象庁によりますと、北海道の羊蹄山の周辺では当時、雪は降っておらず、解析では午前11時の時点で1メートルから1メートル50センチほどの雪が積もっていたとみられます。

北海道倶知安町の午前11時の積雪は1メートル21センチで、なだれ注意報は発表されていませんでした。

羊蹄山とは

羊蹄山は、北海道の後志地方にある、倶知安町、ニセコ町、京極町、喜茂別町、それに真狩村の5つの自治体にまたがる山です。

倶知安町役場のホームページによりますと、羊蹄山の標高は1898メートルで、富士山に似た姿から「蝦夷富士」と呼ばれ、親しまれているということです。

圧雪されていない斜面を滑るバックカントリースキーを楽しむ人が多く訪れることでも知られています。

警察によりますと、今回の事故が起きたのは標高650メートルから700メートルのところで、5合目から6合目付近だということです。