株価 一時1100円以上値下がり アメリカの株安や円高を受け

週明けの11日の東京株式市場は円高の進行などを受けて売り注文が膨らみ、日経平均株価は一時、1100円以上、値下がりしました。

先週末のニューヨーク市場では、上昇をけん引してきたハイテク関連の銘柄を中心に売り注文が出て、主要な株価指数がそろって下落しました。

また、8日に発表されたアメリカの雇用統計で失業率が悪化したことからFRB=連邦準備制度理事会が年内に利下げを行うという観測が強まり、外国為替市場では1ドル=146円台後半まで円高が進みました。

こうしたことから東京市場でも半導体関連や、自動車、電機などの輸出関連を中心に幅広い銘柄で売り注文が膨らみ、日経平均株価は一時、1190円あまりの急落となりました。

▽日経平均株価、きょうの終値は先週末の終値より868円45銭、安い、3万8820円49銭。
▽東証株価指数、トピックスは59.97、下がって、2666.83。
▽1日の出来高は20億2854万株でした。

11日の東京市場、日経平均株価は急落し、ことし最大の値下がり幅となりました。

株価急落の背景に円高の進行

要因は、アメリカでの株価の下落と円高の進行です。

先週末のニューヨーク市場では株価の上昇をけん引してきたハイテク関連の銘柄が大きく下落し、これを受けて、東京市場でも半導体関連の銘柄で売り注文が膨らみました。

さらに日米の金融政策の先行きをめぐる思惑から、1ドル=146円台後半まで円高が進み、自動車、電機などの輸出関連の銘柄が大きく値下がり。

下げ幅は一時、1200円に迫りました。

日経平均株価は年明けから急ピッチで上昇を続けてきましたが、一部の市場関係者からは過熱感を指摘する声も出ています。

今回の株価の急落は、一時的なものなのか。

投資家は先行きを判断する材料として、13日に集中回答日を迎える春闘で高い賃上げ率が確認できるかや、日銀がいつ金融政策の転換に踏み切るかを注視しています。