スケートボード ストリート国際大会 根附海龍 赤間凛音が優勝

パリオリンピックの代表選考の対象となるスケートボード、ストリートの国際大会が、UAE=アラブ首長国連邦で開かれ、男子は去年の世界選手権銀メダリストで20歳の根附海龍選手が選考対象の大会で初優勝を果たしました。
一方、女子の決勝では、世界ランキング5位で15歳の赤間凛音選手が逆転優勝を果たし、オリンピックの選考対象大会で2勝目を挙げました。

男子 20歳の根附海龍選手がパリ五輪の選考大会初優勝

ストリートとパークの2種目が行われるパリオリンピックのスケートボードの代表選手は、対象となる国際大会で得られるポイントに基づく世界ランキングで決まり、このうちの1つとなるストリートの大会は、10日、UAEのドバイで決勝が行われました。

ストリートは、階段やレールなどが設置されたコースで、45秒間滑って技を何度も繰り出す「ラン」を2回、1回の技で勝負する「ベストトリック」を5回行い、それぞれの得点の高い3回の合計で競われます。

このうち男子は、20歳の根附選手が、得意のランの1回目で、多彩な技をミスなく決めて、2位につけました。

そして後半のベストトリックでは、4回目で、板を裏表に回転させる「ヒールフリップ」からレールに飛び乗り板を滑らせる大技を決めて、93.17の高得点をマークし、合計を263.74としてパリオリンピックの選考大会で初めての優勝を果たしました。

また、去年の世界選手権の金メダリストで22歳の白井空良選手は、ベストトリックの最後の5回目で大技の「キャバレリアルシュガーケーングラインド」を決め、この大会で最高得点となる97.07をマークして3位に入りました。

この結果、白井選手は世界ランキング1位に浮上しました。

このほかの日本勢は14歳の小野寺吟雲選手が4位、東京オリンピック代表の青木勇貴斗選手が8位でした。

スケートボードのストリートのオリンピック代表選考は、5月と6月に行われるアーバンスポーツの予選シリーズ、2大会を残すのみとなり、今大会終了後の世界ランキングに基づいて、男女44人ずつが予選シリーズに進みます。

女子決勝 15歳の赤間凛音選手が逆転優勝

女子の決勝では、世界ランキング5位で15歳の赤間凛音選手が、ランの1回目で半回転して手すりに飛び乗り車軸部分を滑らせる得意の「バーレーグラインドリバート」を決めて、2位につけました。

そしてベストトリックでは、最後の5回目で、270度回転してレールに飛び乗り板を滑らせる技を決めて93.17の高得点をマークし、合計270.84で逆転優勝を果たし、オリンピックの選考対象大会で2勝目を挙げました。

また、▽世界ランキング7位で代表選考で日本勢の5番手につける14歳の吉沢恋選手が3位に入り、▽去年の日本選手権で3位だった12歳の松本雪聖選手が4位と健闘しました。

このほかの日本勢は▽16歳の伊藤美優選手が5位、▽22歳の藤澤虹々可選手が6位でした。