プロボクシング 別人出場問題 主催のジム会長に無期限停止処分

去年、札幌市で行われたプロボクシングの試合に当初、予定されていたナイジェリアの選手ではない別人が出場していた問題で、JBC=日本ボクシングコミッションは主催したボクシングジムの会長に対し、試合を取りしきるプロモーターのライセンスを無期限停止とする処分を科すことを決めました。

札幌市で去年5月に行われたプロボクシングの試合では、当初予定されていた2人のナイジェリア人の選手ではなく、プロボクシングのライセンスを持たない日本在住のナイジェリア人が出場し、その後、事実を把握したJBCが公式試合としての承認を取り消しました。

そして、JBCは10日、試合を主催したジムの平仲信明会長に対し、試合を取りしきるプロモーターのライセンスを無期限停止とする処分を科すことを発表しました。

JBCによりますと、平仲会長は試合に出場したナイジェリア人などのパスポートの提示を拒否し、身元を確認しないまま、試合の開催を強く要請したほか、試合後には、当初、出場する予定だった選手などが帰国したとJBCに虚偽の報告を行ったということです。

その上で、「本来出場すべき選手とは別人であり、かつ、ボクシング経験の有無すら不明であるものが試合に出場するという前代未聞の事態が生じることになった。JBCの管理体制や法令遵守への意識への世間からの信頼が大きく損なわれる状況に陥った」と処分の理由について説明しています。