東日本大震災で被災した人たち“恩返しを” 輪島で炊き出し

能登半島地震で被害を受けた人たちを励まそうと、13年前の東日本大震災で被災した人たちが石川県輪島市で炊き出しを行い、サンマのつみれ汁をふるまいました。

炊き出しを行ったのは東日本大震災の津波で宮城県気仙沼市にある実家が全壊する被害を受けた斉藤雅枝さん(57)など3人です。

斉藤さんがこれまでに受けた支援の恩返しをしたいと企画し、10日、石川県輪島市の鵠巣小学校で、気仙沼から仕入れたサンマと野菜がたくさん入ったつみれ汁をふるまいました。

小学校に避難している人や近所の人たちは「おいしい」とか「ありがたいね」などと話しながら味わっていました。

40代の男性は「温かくて大変おいしかったです。被災した方が気にかけて足を運んでくれて大変うれしいです」と話していました。

斉藤さんは「気仙沼での恩返しができたら、これ以上のことはありません。輪島の方々には温かいものを食べて復興に向かっていただけたらと思います」と話していました。