バイデン大統領とトランプ前大統領 接戦予想の州で同時に集会

ことし秋のアメリカ大統領選挙で再び対決する見込みとなっているバイデン大統領とトランプ前大統領は、接戦が予想される州の1つ、南部ジョージア州で9日に同時に集会を開いて直接対決をスタートさせ、それぞれ相手を厳しく批判して支持を訴えました。

ことし11月のアメリカ大統領選挙に向けては、野党 共和党の候補者選びが3月6日に事実上、決着し、再選を目指すバイデン大統領と、返り咲きをねらうトランプ前大統領が再び対決する構図が固まりました。

それから最初の週末となる9日、バイデン、トランプ両氏は、いずれも南部ジョージア州で同時に集会を行いました。

州都アトランタで演説したバイデン氏は「11月の選挙には私たちの自由がかかっているというのは誇張ではない。トランプや一部の共和党は私たちから自由を奪おうとしている」と述べて、トランプ氏を批判したうえで、人工妊娠中絶の権利擁護などを掲げる自身への支持を訴えました。

一方、トランプ氏はアトランタからおよそ100キロ離れた都市で集会を開き、自身が4つの刑事事件で起訴されていることを念頭に、バイデン氏について、「彼は民主主義への脅威だ。政府や司法省などを武器のように使っている」と述べて批判し、「ともにバイデン政権のみじめな悪夢に終止符を打とう」と支持を訴えました。

ジョージア州は11月の選挙で接戦が予想され、勝敗のカギを握る州の1つとみられていて、バイデン、トランプ両氏が早速、直接対決をスタートさせた形です。