大相撲春場所きょう初日 新大関 琴ノ若は21歳の熱海富士と対戦

大相撲春場所が10日に初日を迎え、新大関の琴ノ若は21歳の熱海富士と対戦します。

琴ノ若はことし1月の初場所で優勝争いに加わって、13勝2敗の好成績を残し、場所後に大関に昇進しました。

新大関として臨む春場所の初日、琴ノ若は去年の秋場所と九州場所で優勝争いに絡み、今場所は前頭2枚目で臨む熱海富士と対戦します。

右の相四つとなる2人の対戦は、初めて顔を合わせた去年の九州場所以降、琴ノ若が2場所連続で白星を挙げています。

琴ノ若としては先に有利な体勢に持ち込むためにも、圧力のある相手に立ち合いで当たり負けせずに右を差すことができるかがポイントです。

一方の熱海富士は鋭い立ち合いから前に攻め続ける相撲を貫き、まわしを引ければ勝機が生まれます。

また、先場所優勝した横綱 照ノ富士は目標としてきた10回目の優勝を目指し、小結に復帰した錦木と対戦します。

過去の対戦成績は照ノ富士が4勝1敗と勝ち越していて、立ち合いで得意の右四つに組み止めることができれば優位は動きません。

錦木としては持ち味の重い腰を生かして横綱の攻めをこらえ、去年の名古屋場所で金星を挙げたときのように、投げ技などで揺さぶりながらチャンスを見いだしたいところです。

琴ノ若以外の大関陣は、霧島が小結に復帰した阿炎と、豊昇龍が三役経験者の宇良と、角番で迎える貴景勝が大関経験者の朝乃山とそれぞれ対戦します。