7日の東京株式市場は、取り引き開始直後は半導体などの銘柄が買われ、日経平均株価は一時300円以上、上昇して、4万400円台をつけ、3月4日につけた取り引き時間中としての史上最高値を更新しました。
しかしその後、日銀の審議委員の発言をきっかけに、マイナス金利の解除など政策転換の時期が近いのではないかという見方が広がりました。
外国為替市場ではさらに円高が進んで、自動車など輸出関連の銘柄が売られ、日経平均株価は一時、500円以上値下がりしました。
株価 史上最高値を更新後 一時500円以上の値下がりに
7日の東京株式市場、日経平均株価は、取り引き時間中の史上最高値を更新したあと、外国為替市場で円高が進んだことから、一時、500円以上値下がりしました。
▼日経平均株価、7日の終値は、6日の終値より492円7銭安い、3万9598円71銭。
▼東証株価指数=トピックスは、12.13下がって、2718.54。
▼一日の出来高は21億2419万株でした。
市場関係者は「このところアメリカと日本で金融政策に関する発言が相次ぎ、日米の金利差が縮小することが意識されて、外国為替市場で円高が進んだ。このため自動車など輸出関連を中心に多くの銘柄が売られた」と話しています。
値上がりから値下がりへ大きく変化 その理由は
7日の東京株式市場、外国為替市場で円高が進んだことなどを背景に日経平均株価が値上がりから値下がりへ大きく変化した取り引きとなりました。
取り引き開始直後は、半導体などの銘柄が買われ、4万400円台をつけ、今月4日につけた取り引き時間中としての史上最高値を更新しました。
しかしその後は、外国為替市場で円高が進んだことから日経平均株価は一時、500円以上値下がりしました。
円高が進んだ理由は、6日、アメリカの中央銀行にあたるFRBのパウエル議長の発言で、利下げの時期が大幅に遅れることはないという観測が広がり、日米の金利差が縮小することが意識されたためです。
そして7日は、日銀の審議委員が2%の物価目標の達成について『着実に歩を進めている』と発言。
マイナス金利の解除など政策転換の時期が近いという見方が出て、さらに円高が進みました。
今月18日からは日銀の金融政策を決める会合が開かれます。市場の関心はいっそう高まっています。