絶滅危惧種「イズモコバイモ」群生地で花咲かせる 島根 出雲

島根県内だけに自生し、絶滅危惧種にも指定されている植物「イズモコバイモ」が出雲市の群生地で白く小さな花を咲かせていて、一般公開を前に報道向けに開花状況などが説明されました。

「イズモコバイモ」は島根県内だけに自生するユリ科の植物で、環境省が絶滅危惧種に指定していて、毎年この時期に2センチほどの白い花を咲かせます。

出雲市佐田町には広さ300平方メートルほどの群生地があることから地元の保護団体が管理していて、今月9日からの一般公開を前に6日、報道向けに開花状況などが説明されました。

現在は一分咲きですが、来週後半に満開となって地面全体が花で白く埋めつくされる見込みだということです。

保護団体が管理した結果、「イズモコバイモ」はこの3年で3倍以上の6900本余りまで増えたということですが、去年、特に希少な「シロバナイズモコバイモ」1本が何者かに持ち去られたことから、監視カメラも使って被害防止に取り組んでいます。

保護団体の佐藤仁志事務局長は「春に咲く小さくかわいらしい花が魅力なので、ぜひ近くで見て楽しんでください」と話していました。

一般公開は今月9日から17日の、午前10時から午後3時まで行われます。