「夫婦岩」崩れる 地震の影響で崩落の可能性 千葉 いすみ

千葉県いすみ市の海岸にある観光スポット、夫婦岩が今月に入って崩れているのが確認されました。
千葉県東方沖を中心とする地域では先月下旬以降地震活動が活発化していて、県の土木事務所は地震の影響で崩れた可能性が高いとみて調べています。

夫婦岩は千葉県いすみ市岬町和泉の海岸に並ぶ大小2つの岩で、多くの人が訪れる観光スポットです。

いすみ市によりますと、SNSで「岩の一部が崩れた」という投稿があったことから、職員が今月2日に現地を調べたところ、大きな岩の一部が崩れているのを確認したということです。

海岸を管轄する県夷隅土木事務所は、数年前から強風や高波の影響で大きな岩の浸食が進んでアーチ状になっていたため、この弱くなった部分が地震の揺れで崩落した可能性が高いとみています。

千葉県東方沖やその周辺では先月下旬以降、地震活動が活発化し、いすみ市では先月29日の夜と今月1日の明け方に震度3、今月2日の未明には震度4の揺れを観測していました。

県夷隅土木事務所は今後の揺れなどで崩落する危険性があることから岩には近づかないよう呼びかけています。

40年以上撮影してきた男性「崩れたことで一家に」

夫婦岩を40年以上撮影し続けてきたという近くに住む男性によりますと、大きい岩は数年前から波などによる浸食で穴が徐々に広がりアーチ状になっていたということですが、先月28日に現場を訪れた時には崩れていなかったということです。

男性は「頻繁に来て写真を撮り、SNSにアップしています。崩れたことで岩が3つになり、今度は子どもができた一家なのかなという感じです。先週なかばに撮った姿から変わってしまいさみしいです」と話していました。