石川 輪島 精肉店の名物串揚げ 販売を再開 多くの人が訪れる

石川県輪島市の精肉店で地元の人たちに慣れ親しんでいる名物の串揚げの販売が再開し、被災した多くの人たちが訪れています。

地元の「ソウルフード」とも言われる名物の串揚げ「かかし」は、大規模な火災に見舞われた輪島市の観光名所、「朝市通り」近くの精肉店が50年以上前から提供していて、うずらの卵をかかしの頭に、ウインナーとフランクフルトを腕や胴体に見立てています。

従業員が被災して避難を余儀なくされているため、先月下旬から営業時間を短縮し、品数も限ったうえで再開しました。

5日も午前11時の開店と同時に地元の常連客が訪れ、次々に慣れ親しんだ味を買い求めていました。

市内の60代の男性は「これほど早く再開するとは思いませんでした。昔からなじみの店なので、再開したら来たいと思っていました」と話していました。

「藤田総本店」の藤田真也(※)店長は「地元の方が『再開を待っていたよ』と声をかけてくれます。『おいしい』と言ってもらえるのが何よりうれしいです」と話していました。

店は今週8日と9日も、午前11時から午後1時まで営業する予定です。

※「真」の上が「ヒ」の「真」