新大関の琴ノ若 霧島に負け越し課題も 二所ノ関一門の連合稽古

大相撲春場所に向けて二所ノ関一門の連合稽古が行われ、新大関の琴ノ若は平幕相手に安定した相撲を見せた一方で大関 霧島相手に負け越すなど、課題も残りました。

二所ノ関一門の連合稽古は4日、大阪 東住吉区の長居公園の中にある芝田山部屋の稽古場で行われ、琴ノ若をはじめ、一門外の霧島など15人の関取が参加しました。

琴ノ若はまず、高校の後輩でもある王鵬と幕内最年長39歳の玉鷲を指名し、もろ差しや得意の四つ相撲で寄り切るなど5勝1敗と安定した相撲を見せました。

一方、霧島との大関どうしの稽古では、押しで崩してから四つに組んで寄り切るなど幅広い攻めを見せましたが、内ももを手で払って体をひねって相手を倒す「内無双」で崩されるなど、霧島の巧みな技や動きのよさに対応できない場面も多く3勝8敗と負け越しました。

稽古のあと、琴ノ若は「攻められたところもあり、修正しないといけないが、負けても攻めている相撲はあったので、勝ちにつなげられるよう本番までに持っていきたい」と振り返っていました。

霧島は「スタミナが戻ってきた。琴ノ若と互いに力を合わせていい稽古ができた」と手応えを口にしました。

一方、二所ノ関一門の常盤山部屋に所属する大関 貴景勝は4日の稽古を欠席しました。

貴景勝は先場所、首の痛みで途中休場していて、師匠の常盤山親方によりますと、部屋で相撲を取る稽古は再開しているものの、大事を取って休んだということです。