日本航空石川 センバツ高校野球に向け徳島 阿南で合宿開始

能登半島地震で被災した日本航空高校石川の野球部がセンバツ高校野球に向けて4日から徳島県阿南市で合宿を始めました。

石川県輪島市の日本航空高校石川は、学校が被災したため系列校がある山梨県で練習していましたが、今月18日に開幕するセンバツ高校野球の出場が決まり支援を申し出た阿南市で合宿を行うことになりました。

3日夜、阿南市内の宿舎に着いた部員や監督など30人余りは4日8時半ごろ宿舎の近くの野球場に集まり、受け入れにあたった市の職員やボランティア団体などから出迎えを受けました。

このあと選手たちはグラウンドでノックを受けるなどして真剣な表情で練習に臨んでいました。

日本航空高校石川のキャプテン、寳田一慧選手は「野球ができることが当たり前ではないと知ったので合宿ができてとてもうれしい。センバツに向けてしっかりと練習したい」と話していました。

中村隆監督は「地震のあと、選手たちはいろいろな思いを持って野球に取り組んでいる。合宿を経てセンバツでいい結果を残したい」と話していました。

日本航空高校石川は今月8日までの5日間、阿南市で合宿を行ったあと、山梨県に戻り大会本番に臨むということです。