ウクライナ ミサイルや無人機攻撃で3歳の子ども含む12人死傷

ウクライナではロシア軍によるミサイルや無人機による攻撃が相次ぎ、南部のオデーサ州では3歳の子どもを含む12人が死傷しました。一方、ロシアのプーチン大統領は予備役の国民を軍事訓練に参加させるための大統領令に署名し、隠れた動員につなげる兵力増強の動きだとも指摘されています。

ウクライナ空軍の発表によりますと、1日から2日にかけて、ウクライナ東部や南部へロシア側から3発のミサイルと17機の無人機による攻撃があったということです。

ウクライナ側はこのうち無人機14機を撃墜したということですが、南部のオデーサ州では集合住宅などが被害を受け、ウクライナ非常事態庁によりますと、4人が死亡し、3歳の子どもを含む8人がけがをしたということです。

また、東部ハルキウ州でも3人が病院に運ばれ、手当てを受けているということです。

ウクライナのシルスキー総司令官は2日、東部の前線部隊の指揮官らから報告を受けたとSNSで明らかにし、「前線の状況は依然として厳しいものの、制御されている」と主張しました。

一方、ロシアのプーチン大統領は1日、予備役の国民を軍事訓練に参加させるための大統領令に署名しました。

これについて、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は1日の分析で、「プーチン政権は予備役の国民の隠れた動員のために、軍事訓練を利用するだろう」と指摘し、軍事侵攻の継続を見据えた兵力増強の動きだとする見方を示しています。