ボランティア活動時間確保へ 住民らが宿泊所を設置 石川 輪島

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市では、がれきの片付けなどを行うボランティアが活動できる時間を延ばそうと、地元の住民らでつくるグループが宿泊所を設けました。

宿泊所は輪島市門前町黒島町の住民らでつくるグループが地元の祭りで使う山車の倉庫に設け、先月下旬から運用を始めました。

倉庫には地域の人から譲り受けた畳が敷かれているほか、周囲との間を区切ってプライバシーを守ることができる「段ボールハウス」があり、寝袋や毛布を持ち込めば横になって寝ることができます。

このボランティアグループは市の社会福祉協議会と相談しながら、住民からの依頼を受けてがれきの片付けなどを行っていますが、これまではボランティアで作業を担う人たちの宿泊拠点がないために活動できる時間に制約があったということです。

宿泊所を設けた杉野智行さんは「ボランティアの皆さんも長く作業をしたいという気持ちはあったが宿泊拠点がなかった。地域住民からはまだまだ作業を求める声が多くあり、対応していきたい」と話していました。