石川 七尾市で初の仮設住宅が完成 入居者への説明会行われる

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県七尾市に市内では初めての仮設住宅が完成し、入居者への説明会が行われました。

今回の能登半島地震で七尾市では27日の時点で合わせておよそ1万5000棟の住宅で被害が確認され、750人以上が避難所での生活を余儀なくされています。

住宅が被災した人たちに向けて七尾市では、合わせて451戸の仮設住宅を建設予定で、このうち七尾市万行では市内で初めてとなる35戸の仮設住宅が完成し、28日から入居が始まることになりました。

午前中は市役所で入居者への説明会が行われ、仮設住宅の鍵や資料が入った封筒を受け取った入居者たちが契約書を記入していました。

このあと市の担当者などが新たな自治会の設立や、家電製品を購入する際の助成、それに、ペットを飼う場合の条件などを説明していました。

金沢市に避難している81歳の男性は「避難している人もまだ多くいる中で入居できて感謝しかない。地元でまた暮らせるようにできることを頑張りたい」と話していました。

七尾市によりますと、市内では今月18日の締め切りまでに391世帯が仮設住宅への入居を希望していて、建設が進められているということですが、予定しているすべての仮設住宅が完成する時期のめどは立っていないということです。