ウクライナ軍 東部で撤退 ロシア軍が攻勢強める

ウクライナ軍は東部の拠点アウディーイウカに続き、さらにその周辺の集落からも撤退したと発表し、ロシア軍が攻勢を強めているとみられます。こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領はみずからが提唱する和平案について協議するため、サウジアラビアのムハンマド皇太子と会談しました。

ウクライナメディアなどによりますと、ウクライナ軍の報道官は27日、ウクライナ東部ドネツク州のアウディーイウカに近いシェベルネなど2つの集落から撤退したと明らかにしました。

ロシアのショイグ国防相も27日、会議で「この1週間でシェベルネなどを掌握した」と述べました。ロシア軍は今月17日に、東部の拠点アウディーイウカの掌握を発表したあと、さらに部隊を西に進め攻勢を強めているとみられます。

こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、サウジアラビアを訪問し、ムハンマド皇太子と会談しました。

会議を前にゼレンスキー大統領はSNSで、会談ではウクライナが提唱する和平案について協議すると述べました。

サウジアラビアでは去年8月、和平案について欧米や新興国などの政府高官による協議が行われ、ウクライナは現在、首脳級の会議の開催を目指して各国への働きかけを続けています。

また、ゼレンスキー大統領はサウジアラビアが仲介した実績もあるロシアとの捕虜交換の交渉についても協力を求めたいとして、「今回の会談も成果を生むと確信している」と述べています。