児童の水筒中身入れ替え 小学校“校内の見回り強化”

今月19日、東京・杉並区の小学校の児童が持ち帰った水筒の中身が塩素のようなにおいのする液体に入れ替えられていた問題で、学校は27日に開いた保護者説明会で、児童のケアや安全対策の強化など今後の対応方針を示しました。

今月19日、杉並区立杉並第九小学校の児童が下校後に、持ち帰った水筒のお茶を飲もうとしたところ、塩素のようなにおいがする液体に入れ替えられていて、学校は26日、警察に相談するなど対応しています。

27日に学校が開いた保護者説明会で岩崎吉伸校長はこれまでの経緯を説明したうえで、児童のケアにあたることや校内の見回りといった安全対策の強化など今後の対応方針を示したということです。

学校によりますと、このあとの質疑応答で保護者からは「全校児童が不安に感じているので十分にケアをしてほしい」などの要望が出たほか、「警察にもっと早く相談するべきだった」といった意見があり、岩崎校長が「当初、校内で対処する出来事として扱い、判断を誤ってしまった」と謝罪したということです。

説明会のあと保護者の1人は「いろいろな情報がある中で本当のことを知りたいというような質問が出ていました。私も不安はありますが、校長が『責任を持って真摯(しんし)に対応します』と答えていたので、今後を見守ろうと思います」と話していました。