セブン&アイHD “コンビニとスーパーの中間”店舗 試験営業へ

セブン&アイ・ホールディングスは、コンビニエンスストアとスーパーの中間にあたる形態の店舗を新たに展開する方針で、近く試験的な営業を始めます。生鮮食品の拡充などで傘下のイトーヨーカ堂との連携も深めていくとしています。

セブン&アイは27日、今月末から千葉県松戸市で試験的に営業を始める新しい店舗を公開しました。

この店舗はコンビニとスーパーの中間にあたる形態で、売り場の面積は従来のコンビニのおよそ2倍となっています。

生鮮食品や冷凍食品など傘下のイトーヨーカ堂で取り扱ってきた商品を増やしたほか、そのほかのグループ傘下のベビー用品や雑貨の専門店の商品も取り扱うなどしてグループの連携を深めていくとしています。

セブン&アイは、現在進めているグループ経営の見直しで傘下のイトーヨーカ堂では店舗の縮小を行う一方、セブン-イレブンを展開するコンビニ事業を中核に置く方針で、顧客のニーズなどを踏まえて新しい形態の店舗のほかの地域への展開も検討していくとしています。

セブン-イレブン・ジャパンの永松文彦社長は、「次の世代に向けてコンビニがさらに進化していくための試金石となる店舗となる」と述べました。

コンビニ業界では、人口減少などを背景に新規の出店が少なくなるなか、ローソンやファミリーマートも衣料品や化粧品の取り扱いを増やすなどサービス面での競争が激しさを増しています。