山梨 11年前の強盗傷害事件 指名手配の容疑者の情報提供が急増

山梨県で11年前に起きた強盗傷害事件で指名手配中の容疑者に関する情報提供が急増していることが分かりました。40年余りの間指名手配されていた桐島聡容疑者とみられる人物が先月浮上し、指名手配への関心が高まった影響とみられ、警察は「多くの情報を寄せてほしい」と呼びかけています。

長野県出身の宮内雄大容疑者(48)は、2013年、山梨市の住宅で1人にけがをさせて現金を奪ったとして、強盗傷害の疑いで全国に指名手配されています。

容疑者は事件の直後に逮捕されましたが、移送された警察署で警察官を振り切って逃走しました。

この容疑者について、今月22日までの1か月ほどの間に、「病院で似た人を見かけた」とか「似た人が飲食店によく訪れる」といった情報提供が11件寄せられ、すでに去年1年間の3分の1ほどに急増していることが、警察への取材でわかりました。

1970年代の連続企業爆破事件の1つに関わったとして指名手配された、「東アジア反日武装戦線」のメンバー、桐島聡容疑者(70)を名乗る人物の存在が浮上した、先月26日以降に集中していて、山梨県警では、これをきっかけに指名手配への関心が高まったのではないかとみています。

逃走から11年間で合わせて496件の情報が寄せられたものの、逮捕には結びついておらず、警察は「うわさや断片的なものでもかまわないので、多くの情報を寄せてほしい」と呼びかけています。

情報は、山梨県の日下部警察署、0553ー22ー0110で受け付けています。