被災地の子どもたちに届けるランドセル提供を呼びかけ 富山

能登半島地震で被災した子どもたちに届けようと、学用品などをリサイクルしている富山県滑川市の店の経営者が使われなくなったランドセルの提供を呼びかけています。

これは使われなくなった学用品や学生服をリサイクルする店を経営している滑川市の猶原有紀子さんが石川県の中古ランドセルの取り扱い業者と連携して行っています。

猶原さんは能登半島地震で倒壊した家から学用品などを持ち出せないまま避難している子どもたちが大勢いることを知り、使われなくなったランドセルを集めて届ける取り組みを始めました。

受け付けているランドセルは使い終えてから3年以内で壊れていないものです。

提供の呼びかけは来月末まで行われ、その後、石川県の業者がクリーニングしたうえで、ことし夏には被災地の子どもたちに届けられるということです。

ただ目標個数に到達すると早めに受け付けを締め切ることもあるということです。

猶原さんは「ランドセルを持たないで登校する子どもたちの姿をテレビで見て、普通の生活に戻れるようにしてあげたいという思いを強くしました。提供してくれた方たちの能登を思いやる気持ちと一緒に届けたい」と話していました。