アメリカ軍 “イギリス軍と合同でフーシ派の拠点攻撃” と発表

イエメンの反政府勢力、フーシ派がイスラム組織ハマスとの連帯を掲げ、紅海周辺で船舶への攻撃を繰り返す状況を受けて、アメリカ軍は24日、イギリス軍と合同で再びフーシ派の拠点を攻撃したと発表しました。

イエメンの反政府勢力、フーシ派は去年11月以降、イスラエルと戦闘を続けるハマスとの連帯を掲げ、紅海周辺で船舶への攻撃を繰り返していて、船舶がう回を余儀なくされるなど世界の物流に大きな影響を及ぼしています。
こうした中、アメリカ中央軍は24日、声明を発表し「フーシ派の力を低下させ、船舶への攻撃を封じ込めるためだ」として、イギリス軍と合同で、フーシ派の支配地域を攻撃したと明らかにしました。

攻撃の標的は、地下の武器庫やミサイル貯蔵庫、それに無人機など18に上るとしています。

また、オースティン国防長官も声明を発表し「アメリカは世界で最も重要な水路で人命や自由な通商の流れを防衛するため、必要に応じて行動を起こすことをちゅうちょしない」として、さらなる攻撃も辞さない構えを示しました。

アメリカメディアは、アメリカ軍とイギリス軍が合同でフーシ派の拠点を攻撃するのは1月以降、今回が4回目だと伝えています。

ただ、フーシ派による船舶への攻撃は収まっていない状況で、今回の攻撃によってフーシ派の動きを封じ込めることができるかどうかは不透明です。