卓球団体世界選手権 日本女子 53年ぶり「金」かけ中国と対戦へ

韓国で行われている卓球、団体の世界選手権で、女子の日本代表は香港に勝って決勝進出を決め、24日に53年ぶりの金メダルをかけて中国と対戦することになりました。

韓国のプサンで行われている卓球、団体の世界選手権で、すでにパリオリンピックの団体とシングルス2枠の出場権を獲得した世界ランキング2位の女子の日本代表は23日、準決勝で世界6位の香港と対戦しました。

日本は、1人目に15歳の張本美和選手が出場し、2ゲームを先取されて追い込まれますが、ここからコースを突くショットや得意のバックハンドを決めるなど修正能力の高さを見せ、3ゲーム連続で取って逆転勝利をあげました。

これで流れを呼び込み、続くエースの早田ひな選手が強烈なフォアハンドや強化してきたバックハンドを次々と決めてストレート勝ちすると、3人目の平野美宇選手も得意の速いタイミングで打ち返すスピードある攻撃で相手を寄せつけず、ストレート勝ちしました。

パリオリンピックの代表に内定している3人が勝負強さを見せた日本は、香港に3対0で勝って決勝進出を決めました。

日本は24日に53年ぶりの金メダルをかけ、大会5連覇中の中国と対戦します。

張本美和 早田ひな 平野美宇 3選手談話

1人目で出場し、フルゲームの接戦を制した15歳の張本美和選手は、「これまで自分が試合に出たのは2人目だったので、1人目での出場はより緊張があり、試合の出だしも悪かったが、最後はしっかり調整をして勝つことができて良かった」と話していました。

2人目でストレート勝ちしたエース 早田ひな選手は「張本選手が相手のエースに勝ってつないでくれたので、私もその勢いにのってしっかりと勝つことができた。優勝までのあと1つの壁があまりにも高すぎて厚すぎるが、自分たちがやってきたことを全力で出して、後悔がないように一戦一戦、みんなで力をあわせてやっていきたい」と決勝への意欲を示しました。

また、3人目でストレート勝ちした平野美宇選手は「2対0でまわってきてここで決めたいなという気持ちがあったので決められてよかった。ベンチにいる監督や伊藤美誠選手がアドバイスをくれたおかげで、勝つことができた」と話していました。