プロ野球オープン戦 沖縄で始まる 巨人と広島が勝利

プロ野球は23日から沖縄でオープン戦が始まり、昨シーズン、日本一に輝いた阪神と阿部慎之助新監督率いる巨人との「伝統の一戦」で幕を開け、巨人が9対4で勝ちました。また中日 対 広島は、広島が10対0で勝ちました。

巨人 9-4 阪神(那覇)

プロ野球のオープン戦は23日から始まり、このうち那覇市では昨シーズン、38年ぶりに日本一に輝き、球団史上初の連覇を目指す阪神と、新たに就任した阿部新監督の下4位からの巻き返しを図る巨人が対戦し今シーズンの開幕カードでもぶつかる「伝統の一戦」がことしの初戦となりました。

巨人は1回にドラフト3位ルーキーの佐々木俊輔選手やプロ4年目の秋広優人選手のタイムリーなどバッター12人の猛攻で7点を奪いました。

投げてはすでに開幕投手が決まっている戸郷翔征投手が先発し、ストレート中心のピッチングで1回をヒット1本で0点に抑え、順調な調整ぶりを見せました。

一方、阪神の先発は昨シーズン、10勝をマークした伊藤将司投手で1回にヒット7本を打たれて7点を失い、先発ローテーション入りが有力視される中、3回7失点と不安の残る内容となりました。

打線は3回に5番の佐藤輝明選手がライトスタンド後方に飛び込むツーランホームランを打ち、8回には途中出場のミエセス選手にもソロホームランが出ました。

阪神 野手の主力が結果を出し順調な調整ぶりを見せる

阪神は野手の主力が結果を出して順調な調整ぶりを見せました。

先発出場した9人のうち7人が去年の日本一のメンバーで、このうち6年目の木浪聖也選手が23日も8番ショートで先発出場しました。

第1打席にストレートをはじき返してセンターへヒットを打ち実戦初ヒットをマークしました。

第3打席にはインコースのストレートを捉え、ライト線へツーベースヒットを打ちました。

昨シーズン、ほとんどの試合で「8番ショート」で固定された木浪選手はチーム4位の打率をマークするなど、38年ぶりの日本一に大きく貢献し、“恐怖の8番”と呼ばれました。

シーズン開幕に向けて、仕上げの段階に入った木浪選手は「沖縄でまともに打ってなかったのでほっとした気持ちがいちばん。タイミングを合わせることだけを考えていた。しっかり結果として表れてよかった」と話していました。

さらに、いっそうの躍進に向けてフォーム改良に取り組んでいる佐藤輝明選手が5番で出場し、3回の第2打席にインコースのストレートを捉えてライトへ特大のツーランホームランを打ちました。

佐藤選手はこれが実戦2本目のホームランで、取り組んできた成果が着実に結果につながっています。

佐藤選手は「しっかり角度がついていい当たりが打てたのでよかった。凡退の打席もあったので、そこもいい打球を打てるように頑張りたい」と話していました。

広島 10-0 中日(沖縄 北谷)

広島は、3月に行われる日本代表の強化試合のメンバーに選ばれた3年目の20歳、田村選手がタイムリースリーベースを含む3安打2打点と、バッティングで存在感を示しました。

中日は、先発した4年目の高橋宏斗投手が1回にコントロールを乱して2失点と、課題を残しました。