米大統領選 共和党予備選サウスカロライナ州で24日 投票開始へ

秋のアメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びは4つ目の州となる南部サウスカロライナ州で予備選挙の投票が日本時間の24日夜始まります。ここまで連勝しているトランプ前大統領が、ヘイリー元国連大使の地元の州でも勝利して党の指名獲得に向けて大きく前進するのかが焦点です。

11月のアメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びは24日、4つ目の州となる南部サウスカロライナ州で予備選挙が行われ、日本時間の24日午後9時に投票が始まります。

選挙戦はここまですべて勝利し、獲得した代議員の数でも大きくリードしているトランプ前大統領をヘイリー元国連大使が追う構図となっています。

ヘイリー氏はみずからの地元で、知事も務めたサウスカロライナ州に資金や要員を集中的に注いで選挙活動を進めてきただけに、ここで結果を出せなければ大きな痛手となります。

州内で行われた世論調査の平均では、トランプ氏がおよそ25ポイントの差をつけてリードしていて、トランプ氏がここでも勝利して党の指名獲得に向けて大きく前進するかが焦点です。

サウスカロライナ州の予備選挙は日本時間の25日午前、投票が締め切られ、開票が始まります。

サウスカロライナ州での予備選挙について

南部・サウスカロライナ州は人口およそ530万で白人が6割以上、黒人が3割近くを占めています。

共和党の候補者選びの舞台としては中西部アイオワ州、東部ニューハンプシャー州、西部ネバダ州に次ぐ4つ目の州となります。

保守色の強い地域で、これまでの共和党の予備選挙ではこの州で勝利した候補者が、党の大統領候補者の指名を獲得することが多くなっています。

ヘイリー元国連大使の地元でもあり、ヘイリー氏は州議会議員を経て2010年に女性としては初めてのサウスカロライナ州知事に当選しました。

世論調査の支持率の平均では

政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」のまとめによりますと、今月22日時点の各種世論調査の平均では、野党・共和党の候補者選びで
▽トランプ前大統領を支持するとした人は74.8%
▽ヘイリー元国連大使は16.9%で
トランプ氏がヘイリー氏に57ポイント余りの差をつけて大きくリードしています。

また、サウスカロライナ州に限った世論調査の支持率の平均は今月20日の時点で
▽トランプ氏が61.8%
▽ヘイリー氏が36.5%と
トランプ氏が25ポイント余りリードしています。

一方、11月の本選挙がバイデン大統領とトランプ氏の戦いになった場合の支持率は、今月22日の時点で
▽トランプ氏が46.1%と
▽バイデン氏の44.2%を1.9ポイント上回っているのに対し

バイデン氏とヘイリー氏のたたかいになった場合は
▽ヘイリー氏が45%と
▽バイデン氏の40.1%を4.9ポイント上回っていて
ヘイリー氏は自分こそがバイデン大統領に勝利できる候補者だと主張しています。