断水続く石川 珠洲で仮設の温泉施設設置 被災者の疲れ癒やす

地震の影響で断水が続く石川県珠洲市に、23日仮設の温泉施設が設けられ、被災した人たちが早速湯船で疲れを癒やしています。能登半島地震の影響で珠洲市では市のほぼ全域で断水が続いています。

こうした中、大分県別府市が、仮設型の温泉施設を持ち込み、23日から県立飯田高校の近くのバス停で、入浴支援を始めました。テントの中にある湯船は男女別で、幅3メートル、奥行き2メートル余り、お湯は七尾市の「和倉温泉」が無償提供しているということです。

23日は午前11時にオープンすると、待っていた10人ほどが次々と中に入っていき、大きな湯船の中で体を伸ばし、たまった疲れを癒やしていました。

別府市の入浴支援チームの後藤寛和さんは「避難生活で大変な思いをされていると思います。温泉につかって少しでも元気になってほしい」と話していました。

温泉施設は無料で、来月7日まで、午前11時から午後4時まで利用できます。

1日の利用者数の上限は男女合わせて240人で、午前10時50分から整理券が配られるということです。

シャンプーやせっけんなどは備えられていますが、タオルは持参が必要です。

また、午後1時から午後2時までは高齢者など配慮の必要な人専用となり、来月1日はメンテナンスで休止するため注意が必要です。