G7交通相 紅海周辺での船舶攻撃 フーシ派強く非難する閣僚宣言

G7=主要7か国の交通担当の閣僚による臨時の会合が開かれ、紅海周辺で船舶への攻撃を繰り返すイエメンの反政府勢力フーシ派を強く非難する閣僚宣言をとりまとめました。

G7の交通相による臨時会合は、日本時間の20日夜9時からオンラインで開かれ、日本からは斉藤国土交通大臣が出席し、閣僚宣言をとりまとめました。

それによりますと、イエメンの反政府勢力フーシ派による紅海周辺を航行する民間船舶などへの攻撃は、国際法に違反し、航行の自由などを脅かすものだとして強く非難しています。

そのうえでフーシ派の攻撃開始以降、海運各社が船舶をアフリカの喜望峰を経由するルートにう回させることで、世界的なサプライチェーンの混乱や運賃の上昇などをもたらすだけでなく、船舶による温室効果ガスの排出を増加させ、気候変動の問題にも悪影響を及ぼしていると指摘しています。

閣僚宣言では去年11月にフーシ派に乗っ取られた日本郵船が運航する船舶と乗組員の解放を求めています。

フーシ派の攻撃によって日本の海運大手も紅海周辺での航行をすべて取りやめるなど事態が深刻化するなか、G7で団結して対応する重要性を強調した形です。