フィリピン 日本の海運会社設立の船員養成大学から初の卒業生

日本の海運業を支える船員の人手不足が課題となる中、フィリピンで日本の大手海運会社が設立した船員を養成する大学が初めての卒業生を送り出しました。

初めての卒業式を行ったのは、日本の大手海運会社の「商船三井」が現地の船員派遣会社とともに6年前にフィリピンの首都マニラ近郊に設立した大学です。

この大学では、船の操縦を疑似体験できる最新のシミュレーション装置や貨物船の実物大の巨大なエンジンなどを使って教育と訓練を行い、高度な技術を持つ船員の養成に取り組んでいます。

20日開かれた式典には新型コロナウイルスの影響で卒業が2年遅れた1期生のうち、およそ90人が参加し、商船三井の橋本剛社長が「知識と培った経験を最大限生かし、新たな道を切り開いてほしい」とあいさつしました。

日本の海運業では、船員の人手不足が大きな課題となっていて、外国を行き来する外航船の船員は70%以上がフィリピン人となっています。

この大学の卒業生のうち半数は、日本の大手海運会社で航海士や機関士として働くことになっているということで、日本の会社で働く予定だという男性は「私たちを支えてくれた関係者にとても感謝しています」と話していました。