大谷翔平の移籍 「決断を尊重したい」エンジェルス トラウト

大リーグ、エンジェルスのマイク・トラウト選手が、大谷翔平選手のドジャース移籍について「彼には当然戻ってきてほしかったが、僕の直感でもドジャースに行くと思っていた。彼の決断を尊重したい」と心境を明かしました。

32歳のトラウト選手はこれまでシーズンMVP=最優秀選手を3回受賞している大リーグ屈指の強打者で、昨シーズンまでエンジェルスに所属していた大谷選手とともに「トラウタニ」の愛称でエンジェルス打線を支えました。

トラウト選手は19日、アリゾナ州テンピで取材に応じ、大谷選手のドジャース移籍について「彼には当然、チームに戻ってきてほしかったが、みんなドジャースに移籍すると言っていたし、僕の直感でもドジャースに行くと思っていた。彼が決めたことだから決断を尊重したい。一平もいなくなるのはさみしいけどね」と話し、大谷選手の通訳の水原一平さんの名前も出して率直な心境を明かしました。

そのうえで「彼が野球界にどれほど大きな影響を与えたことだろう。世界中にファンがいて、すばらしい影響を野球界にもたらしてくれた」と話し、大谷選手をたたえていました。

トラウト選手自身は2030年までエンジェルスとの契約を残していますが、エンジェルスは9年連続でプレーオフ進出を逃すなど低迷が続いています。

このオフ、アメリカのメディアはトラウト選手がトレードを志願しているのではないかと伝えていましたが、自身の去就について聞かれたトラウト選手は「チームにトレードを申し込むことは簡単だが、僕は契約書にサインした時にこのチームに忠誠を誓い、ここで優勝したいと思っている」と話し、エンジェルスで悲願のプレーオフ進出を目指す考えを強調していました。