福島第一原発 汚染水の浄化装置トラブルで東電に指導へ 経産相

福島第一原子力発電所で、汚染水の浄化装置から放射性物質を含む水が漏れたトラブルなどを受けて、齋藤経済産業大臣は、21日東京電力の小早川智明社長に対し安全確保に万全を期すよう指導する考えを示しました。

福島第一原発をめぐっては今月7日、汚染水の浄化装置で、放射性物質を含む水が屋外に漏れ出したほか、去年10月にも、汚染水の処理設備を洗浄していた作業員に放射性物質を含む廃液がかかるなどトラブルが相次いでいます。

これについて、齋藤経済産業大臣は20日の閣議のあとの記者会見で「1つのミスでも地元や社会の信頼を失いかねない。東京電力は地元の心配や懸念を踏まえて最大限の緊張感を持って取り組んでほしい」と述べました。

そのうえで「再発防止策の徹底を含め経営上の最重要課題として、さらなる安全の確保に万全を期して廃炉作業に取り組むよう指導したい」と述べ、東京電力の小早川社長を21日経済産業省に呼んで安全の確保に万全を期すよう指導する考えを示しました。