Jリーグ スーパーカップ 川崎フロンターレ 3年ぶり3回目の優勝

サッカーJリーグの今シーズン最初の公式戦「スーパーカップ」が東京 国立競技場で行われ、川崎フロンターレがヴィッセル神戸に1対0で勝って、3年ぶり3回目の優勝を果たしました。

「スーパーカップ」はJリーグ開幕を前に、前のシーズンのJ1王者と天皇杯の優勝チームが争う試合で、ことしは国立競技場に5万2000人余りの観客が訪れる中、昨シーズンJ1を制したヴィッセルと、天皇杯優勝のフロンターレが対戦しました。

試合は前半から積極的な攻防が続き、両チームともにシュートを打ちながらも得点にはつながらず、0対0で折り返しました。

後半開始直後、フロンターレは新加入のディフェンダー、ファンウェルメスケルケン 際選手がフリーキックからゴールキーパーがはじいたボールを押し込んで先制しました。

フロンターレは守備でも球際の強さを見せて相手の攻撃を無失点に抑え、1対0で勝って、2021年以来3年ぶり、3回目の優勝を果たしました。

一方、ヴィッセルは昨シーズン最優秀選手と得点王に輝いたエースストライカーの大迫勇也選手を中心に何度もゴールに迫りましたが、決定的な場面でゴールを奪えず、2回目のスーパーカップ優勝はなりませんでした。

フロンターレ 鬼木達監督「こういう戦いが増える」

川崎フロンターレの鬼木達監督は「本当にうれしい。チーム全員の勝利だと思っている」と率直に喜びを語りました。

そのうえで、チームは13日にACL=アジアチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦をアウェーで戦ったばかりで、この試合は先発メンバー11人をすべて入れ替えて臨み「今シーズンはこういう戦いが増えると思っている。厳しい基準の中で進んでいきたいと思うので、ここで終わらずに続けていきたい」と話しました。

決勝ゴール ファンウェルメスケルケン際「運も味方して」

オランダ1部リーグのNECナイメヘンから川崎フロンターレに加入し、国内デビュー戦となる試合で決勝ゴールを決めたディフェンダーのファンウェルメスケルケン際選手は「こぼれ球があったらいいなと思っていたところに本当に転がってきたので、運も味方してくれたゴールだった。チームのみんながつないでくれたので、ダッシュでベンチに向かって喜びを分かち合えてよかった」と振り返りました。

そのうえで、今月23日に開幕を迎える今シーズンに向けて「フロンターレに加入した理由はタイトルを取りたいから。すでにACLがスタートしているが、できるだけ多くのタイトルを取ってサポーターと喜びを分かち合えるシーズンにしたい」と意気込みを話しました。