米アカデミー賞ノミネート「ゴジラ-1.0」山崎貴監督 LAで講演

アメリカの映画界で最も栄誉あるアカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされた「ゴジラ-1.0」の山崎貴監督がアメリカ・ハリウッドで講演し、制作の舞台裏を語りました。

ロサンゼルスのハリウッドで16日、開かれたトークショーには現地の映画関係者など100人以上が参加しました。

「ゴジラ-1.0」は戦後の復興途中の街を容赦なく破壊していくゴジラの様子を迫力ある映像で描き、来月発表されるアカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされています。

山崎監督は冒頭、ノミネートについて、「うれしい混乱の中にいる。いま夢だよと言われても『だよね』という感じです」と話しました。

また小さなセットをデジタル技術で拡張させる手法を活用していることなど制作の舞台裏を紹介し、ノミネートされた理由について「お金がないのに頑張ったことではないか。CGがなかった昔は手作りの部分が多く、懐かしさから票を入れてくれたのでは」と語りました。

一方、観客から生成AIの活用について問われると「何度か使ってみたが、どこかで見たことのあるものになってしまう。ものを作るということと相性が悪いのではないかと今のところは思っています」と話していました。

アカデミー賞の発表は来月10日に予定されていて、山崎監督は「ノミネートされただけで幸運だと思っているので楽しみに待ちます」と話していました。