パドレス ダルビッシュ有 松井裕樹が実戦形式の投球練習

大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手と松井裕樹投手が、アリゾナ州で行われているキャンプでそろってバッターに対して投球練習を行い感覚を確かめました。

パドレスは16日、アリゾナ州ピオリアで行われているキャンプでバッターを相手にした実戦形式の投球練習を行いました。

ダルビッシュ投手と今シーズンから大リーグに挑戦する松井投手も参加し、このうち、ダルビッシュ投手は32球を投げ、最速153キロ前後の力強いボールで三振を奪う場面もありましたが、ボールがワンバウンドして悔しそうな表情を浮かべるなどコントロールに苦しんでいる様子でした。

ダルビッシュ投手は「だんだん出力を上げていこうと思っていたが、序盤に右バッターに対してひっかけたり感覚があわなかったりして、修正することばかり考えていた」と振り返りました。

そのうえで「痛いところもなく投げられたことはよかった。次に実戦形式で投げる際には前日も先発するときに近い形で過ごして体も心も準備していきたい」と話していました。

また、松井投手は3年前のホームラン王のタティースJr.選手や、昨シーズン、ホームラン30本を打っているマチャド選手といった主力選手などを相手に25球を投げ、三振2つを奪うなど順調な調整ぶりを見せました。

松井投手は「昨夜メンバーを見て楽しみすぎてそわそわしていた。一流選手が打席にいる中で無事に投げられて最初のステップとしてはよかったと思う。きょうは絶対にインコースに投げないと決めていた」と笑顔で振り返りました。

そして「ストレートは高めの方が有効だと思うと各選手から言われたので、日本ではあまりやってこなかった狙って高めに投げていく練習も取り入れていきたい」と実戦形式の練習で得た収穫を話していました。

2017年WBC以来の顔合わせも

この日、松井投手が2回対戦したオランダ出身のボガーツ選手とは2017年のWBC=ワールド・ベースボール・クラシック以来、7年ぶりの顔合わせでした。

松井投手は2次ラウンド初戦のオランダ戦、日本が1点リードの7回からマウンドに上がり、1アウト1塁の場面でボガーツ選手をセカンドの菊池涼介選手のファインプレーで打ち取っていました。

松井投手は「あのとき僕がマウンドにいたんだよと話をしたら『お前だったか。ヒット1本損したよ』と言っていた」と当時を振り返りながらやり取りしたことを明かしました。

この日の練習では松井投手がボガーツ選手から3球三振を奪っていて、打席から自分のボールがどのように見えているかなど、チームメートとして話し合ったということです。