ウクライナ軍司令官“アウディーイウカから一部部隊引き揚げ”

ロシア軍が、ウクライナ東部ドネツク州のアウディーイウカへの攻勢を強めるなか、ウクライナ軍の司令官は16日、一部の部隊を引き揚げたと明らかにしました。司令官は、部隊を再配置しながらアウディーイウカの防衛を続ける姿勢を示しています。

ロシア軍は、東部ドネツク州のウクライナ側の拠点アウディーイウカの掌握をねらい攻勢を強めています。

こうした中、部隊を指揮するウクライナ軍のタルナフスキー司令官は16日SNSで「最優先事項は兵士の命を守ることだ。損害が小さい部隊がアウディーイウカの南の郊外の陣地を離れた」と発表し、一部の部隊を引き揚げたと明らかにしました。

ただ「ほかの場所でも必要に応じて新たに用意した陣地への移動を含む作戦行動をとる」としていて、部隊を再配置しながらアウディーイウカの防衛を続ける姿勢を示しています。

一方、ウクライナのコスティン検事総長は16日の記者会見で「ロシアによるウクライナへの攻撃で、北朝鮮製と思われる弾道ミサイルが、少なくとも24発、使用された」と述べました。

去年12月30日から今月7日にかけて、首都キーウや東部ハルキウなど各地に行われた攻撃の際に使われたとしています。

ただ「比較的正確な攻撃は2発だ。ほかは互いに何キロも離れて着弾したり、空中で爆発したり、ハルキウの住宅地に着弾したりした」として、命中精度に疑問があると指摘しました。