相模原 夫婦死亡 父親が児童相談所に“息子に非行傾向”相談

相模原市のマンションに住む50代の夫婦が死亡し、高校生の長男が父親を殺害した疑いで逮捕された事件で、今月になって父親が市の児童相談所に「息子に非行傾向があり、どう関わっていけばいいか」と相談していたことが分かりました。警察は長男と父親の関係などについて、詳しく調べています。

今月10日から13日にかけて相模原市内の自宅マンションで、52歳の会社員の父親を刃物で刺して殺害したとして、高校1年生の長男が逮捕されました。

室内では母親も刺されて死亡していて、警察は長男が関与した疑いがあるとみて調べています。

市の児童相談所への取材で、今月初め、父親から「息子に非行傾向があり、どう関わっていけばいいか」という内容の電話があり、8日には職員が親子3人とそれぞれ面談していたことが分かりました。

その際、長男は素直に応じ、特に問題点は見られなかったということです。

一方、おととしには警察から児童相談所に「長男が以前父親にたたかれたと言っている」と、虐待の疑いで通告がありましたが、児童相談所が面談などを重ね、解決したとして対応を終えていました。

再び相談が寄せられたことについて、相模原市児童相談所は「この家庭を今後どうやって支援するか検討を始めるところだった。事件を起こすようには見えず、驚いている」としています。

長男は警察の調べに「父親との関係性からやりました」などと供述していて、警察が詳しいいきさつを調べています。