大手ビールメーカー各社 決算 利益過去最高など好調な業績

大手ビールメーカー各社の去年1年間の決算は、値上げによる押し上げや飲食店向けの回復などで、本業のもうけを示す利益が過去最高となるなど好調な業績となっています。

このうち
サントリーホールディングスは、去年1年間のグループ全体の決算で
▽売り上げが3兆2851億円と前の年と比べて10.6%増えたほか
▽株式の売却益などを除いた調整後営業利益が3169億円と前の年より17.1%増え
いずれも過去最高となりました。

アサヒグループホールディングスは
▽売り上げが2兆7690億円で10.3%増え
▽事業利益は2636億円と8.1%増えて
いずれも過去最高となりました。

また
キリンホールディングスは
▽事業利益が2014億円と前の年より5.4%増えて、過去最高となっています。

このほか
サッポロホールディングスも売り上げ、事業利益ともに前の年を上回りました。

各社の好調な業績は、商品の値上げによる売り上げの押し上げとともに、国内では飲食店向けの販売の回復や、酒税改正に合わせた新商品の投入などが主な要因となっています。

サントリーホールディングスの新浪剛史社長は「デフレのときとは違ってイノベーションの勝負になっていくので、われわれももっと質の高い商品を提供していきたい。より市場を拡大して、いままでの30年とは違う奇跡をつくっていきたい」と話していました。