“ロシアが人工衛星標的の軍事計画” 米ホワイトハウス高官

アメリカ・ホワイトハウスの高官は、ロシアが人工衛星を標的にした軍事計画を進めていて、バイデン政権として深刻に受け止めていると明らかにしました。アメリカの主要メディアはこの軍事計画は核を使用するものだと伝えています。

アメリカ・ホワイトハウスで安全保障分野の広報を担当するカービー大統領補佐官は15日、記者会見でロシアが人工衛星を標的にした軍事計画を進めていると明らかにしました。

この計画はロシアが何か月も前から進めてきたとみられるものの、ここ数週間のうちに情報として確かなものになったとしています。

カービー補佐官は「非常に深刻に受け止めている」とする一方、「まだ実際に配備はされておらず、ただちに安全に対する脅威となるものではない」と強調しました。

また、この計画は宇宙空間の平和利用などを定め、ロシアを含め各国が署名する「宇宙条約」に違反していると指摘し、ロシアに対して外交的な働きかけを行っていくとしています。

アメリカの主要メディアはこのロシアの軍事計画について核を使用するものだと伝えていますが、カービー補佐官は詳細については明らかにしませんでした。