ロシア ウクライナにミサイル攻撃 ロシアも攻撃受け双方死傷者

ウクライナでは14日から15日にかけてロシアによる大規模なミサイル攻撃があり、死傷者が出ています。一方、両国の国境に近いロシア西部ではウクライナ側の攻撃によって死傷者が出たと伝えられていて、双方の応酬が続いているとみられます。

ウクライナでは15日にかけてロシアによる大規模なミサイル攻撃が行われ、ウクライナ空軍は発射された26発のうち13発を撃墜したとしていますが、東部ハルキウ州で60代の女性が死亡したほか、各地でけが人やインフラの損壊などの被害が出たということです。

また、東部ドネツク州の知事は14日に州内の住宅などが砲撃を受け、あわせて8人が死亡したと明らかにしました。

一方、国営ロシア通信は15日、ロシア西部のウクライナとの国境近くの都市ベルゴロドにウクライナ軍の攻撃があったとして、がれきが散乱するスーパーマーケットや窓が割れた集合住宅などの様子を伝えました。

ベルゴロド州の知事によりますと子どもを含む7人が死亡し、18人がけがをしたということです。

こうした中、ウクライナ大統領府は、ゼレンスキー大統領が16日からドイツとフランスを訪問すると発表しました。

ゼレンスキー大統領は17日には、ドイツ南部ミュンヘンでの安全保障会議に出席し、演説を行うほか、欧米各国の出席者との会談を予定しているということで、軍事支援の先行きが不透明になる中、支援の継続を働きかけるとみられます。