被災の水族館から移動のペンギン 富山市の動物園で元気な姿

富山市の動物園では、能登半島地震で被害を受けた水族館からやってきたペンギンが元気な姿を見せています。

石川県七尾市の「のとじま水族館」は能登半島地震で設備に大きな被害を受けたため、飼育している動物を別の動物園に移動させています。

富山市ファミリーパークは先月17日、「日本動物園水族館協会」からの依頼を受けて、フンボルトペンギン10羽を受け入れました。

そして、受け入れたペンギンの体調に問題がないことが確認できたため、今月の4日からもともといたペンギン9羽とともに一般公開を始めました。

これまで動物園ではペンギンの餌にアジを与えていましたが、のとじま水族館ではイカナゴを与えていたため、今は新たな環境に少しずつ慣れさせるため、両方の餌を与えています。

避難してきたペンギンは元気よく池の中を泳ぎ回っていました。

富山市ファミリーパークの森大輔係長は「餌を食べる量も安定してきた。健康な状態で来たので、そのまま元気に帰せるように管理したい」と話していました。

孫と共に動物園を訪れた富山市の女性は「また元の場所に戻ってもらえたら一番いい。ペンギンが戻れるようになったら、今度はのとじま水族館に遊びに行きたい」と話していました。