“来週にも野党4党委員が参院政倫審開いて審査申し立て” 立民

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、自民党と立憲民主党の参議院国会対策委員長が会談し、立憲民主党は、来週にも野党4党の委員が、参議院政治倫理審査会を開いて審査するよう申し立てると伝えました。

自民党の石井 参議院国会対策委員長と立憲民主党の斎藤 参議院国会対策委員長は15日午後、国会内で会談しました。

この中で、斎藤氏は、パーティー収入を、政治資金収支報告書に記載しなかった議員が、その理由や使いみちを説明する必要があるとして、来週にも野党4党の委員が、参議院政治倫理審査会を開いて審査するよう申し立てると伝えました。

参議院の審査会では、15人の委員のうち3分の1にあたる5人以上の委員からの申し立てが必要となっていて、野党4党の委員が5人いることから、野党のみで申し立てが可能です。

斎藤氏は記者団に対し「従前から審査会を開くべきだと言ってきたが、きょうの段階でも明確な動きはない。野党側が土俵をつくるので、弁明するのが国会議員のあるべき姿だ」と述べました。

また、斎藤氏は申し立ての対象は、政治資金規正法違反の虚偽記載の罪で在宅起訴され、自民党を離党した大野泰正議員や自民党の世耕前参議院幹事長ら数十人を想定していると明らかにしました。

自民 石井参院国対委員長「衆参両院で足並みそろえるべきでは」

自民党の石井参議院国会対策委員長は、国会内で記者団に対し「政治倫理審査会は衆参両院に設置されているもので、対象者が両院にいるのであれば、なるべく足並みをそろえるべきではないか。参議院では先例がないが、野党側から申し立てがあった場合、衆議院と近い時期に行うことも考えられるので、衆議院の動きを注視しながら執行部で相談し、判断したい」と述べました。